初夢

都内の公園に住み着いた一羽の鳥がいた。羽を痛めて空を飛ぶことが出来ない。もう随分前から飛び方を忘れていた。身体能力が高いため野良猫やイタチなどを蹴散らしながら暮らしていた。たぶん猛禽類。飛べなくても強い、変わった風貌のその鳥は行く先々でほかの鳥たちからアイツなんなの?と疎まれる存在に。ある嵐の夜に近所の鳥たちがみんな吹っ飛ばされて怪我をする事件があった。飛べるはずの鳥たちがみんな風に叩きつけられたのだ。飛ぶことの出来ない彼はその嵐の日に突然いなくなった。

幾日かたったあとトンビのようにクルクルとそらを旋回する陰が見えた。彼は空を飛んでいた。ゆっくりと地上に降りると鷹匠の腕にとまった。そう、彼は鷹匠に飼い慣らされていたのだ。
嵐の日に風に巻き上げられて無我夢中で飛びまくった。飛んで飛んで飛びまくって疲れ果て、たまたま日本中を旅して回る商人、に転職していた鷹匠(第13代家本)に保護されてガッチガチに飼い慣らされていたのだった(笑)





という初夢
鷹だったら縁起いいのに。。(笑)