3年に1度の特別な日

今日に限っては誰に対しても何の気兼ねもなく本音を一回だけ言っていい日。


そのことは公に認識されている。その1回が良いことであろうと悪いことであろうと、選んだ必然性、選ばれた必然性がとても重要視されている。
感謝の言葉に3年に1度を充てるのもいいし、決別の言葉に3年に1度を充てるのもいい。
それはかけがえのない瞬間。とても大切な瞬間。

僕はいつも通り過ごして、1日の終わりに散歩をした。寝くなるちょっと前に西の方の比較的明るい星にありがとうと言って、
次の3年に1度も特別じゃない日が来ますようにと思いながら眠る準備をした。